Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

化学はどこだ?生命の起源について、ジェームズ・ツアーがデイブ教授を「無知」だと暴露する

This is the Japanese translation of this site.

 

ケイシー・ラスキン
2023/5/22 14:03

 

先週、ライス大学の高名な化学教授ジェームズ・ツアーが、人気YouTuberの「デイブ教授」ことデイブ・ファリーナと生命の起源について討論しました。このディベートはテキサス州ヒューストンのライス大学のキャンパスの、ツアー自身の講堂で行われ、インターネットでストリーミング生配信されました。ツアー博士と違って、ファリーナは本物の教授ではありません。博士号もなく、大学の教職もなく、また今から見ていくように、生命がどのように発生したかを説明するのに必要な化学の専門知識のようなものもありませんが、今風に言えば、彼が自分を「教授」とみなすこともできるのでしょう。

明白と思える1つのこと

討論のテーマは、「我々は生命の起源について無知なのか?」でした。視聴後に、明白と思えることが1つあります。デイブ教授は、生命の起源という分野そのものがそうであるように、生命の起源がどのように起きたかについての化学的な詳細については、いかなる合理的なレベルにおいても確かに「無知」です。

 

この夜のマイクドロップの瞬間は、開会宣言の後、各討論者が相手に質問する機会が与えられたときに訪れました。ツアーは科学に焦点を当てました。彼がファリーナに突きつけた挑戦は単純でした。もしファリーナが本当に生命の起源が説明されたと考えているのなら、黒板に来て、現実的なプレバイオティック条件下で、生物学の5つの重要な要素を産み出すことができる化学を聴衆に示してください。それらはポリペプチド、ポリヌクレオチド、多糖類、特定された情報、そして機能的な細胞です。

 

いずれについても、ファリーナは断りました。

 

 

ツアーは黒板に生物学の5つの重要な要素を列挙しました。ツアーはそれぞれの最後に、ファリーナが聴衆に化学を説明をするため黒板に来るのを拒否した後、その項目の横に「無知」と書きました。状況によってはこれは辛辣に映ったかもしれませんが、その夜の合意済みの質問が、生命がどのように生じたかについて生命の起源の研究者が「無知」であるかどうかであったことからすると、全く公平なことであったと思われます。

科学者のコメント

ツアー博士が化学の話に焦点を当てていたのに対し、デイブ・ファリーナはその夜の大半をツアー博士に対する人格攻撃に費やし、彼を何度も何度も「嘘つき」と呼んだり、他の多くの罵詈雑言を浴びせたりしました。討論のこの不愉快な側面については、後続の記事でさらに議論することになるでしょう。私のある科学者の友人は、このイベントを見てこのように言わざるを得ませんでした。

 

私はデイブのことをほとんど知らずに討論に入りました。彼に化学やOOLの論点に関わるレベルの力量が能力があるとは、私にはまったく感じられませんでした。(ジム・ツアーのことは知っており、彼が化学の専門家であることも知っています。) 私はデイブが独学でこの論点の専門家となり、明確な証拠を持ってジムが却下したことを押し戻そうとすることには寛容でした。

 

デイブは開口一番に、自分は化学について議論するためにそこにいるのではなく、ジムを攻撃するためにいるのだと明言しました。これは説得力に欠けます。たとえジムがロバだったとしても、前生物化学の疑問には答える必要があるのですから。誰がその疑問を尋ねているかは関係ありません。(ジムの本拠地のキャンパスであったことは役に立ちませんでしたし、デイブは、彼が詐欺師でないことを直接の経験から知っている同僚に対して、彼を詐欺師呼ばわりしています。)

 

討論でジムに有利になったターニングポイントは、前駆物質と派生物質の図式をチョークで書いたときでした。そして彼はデイブのブラフを問いただしました。もしこれが化学的にどのように作られたかについて私たちが無知でないなら、方程式を書いてください、と。「しかし、査読済みの文献の山がそれを説明しています・・・」とデイブは提言しました。いいでしょう、ではそれらの論文を開き、方程式を見つけ、ここに書いてください。デイブはできませんでした。

 

私のような部外者には、(1) 経路も方程式も実際には知られていないこと、(2) もし知られていて実際に論文に書かれていたとしても、デイブには理解できなかったことが明らかになりました。そうでなければ、彼は単に関連する反応方程式を書き出したことでしょう。

 

聴衆のかなりの部分もこのことに気づいたようで、デイブに反感を抱き始め、それにつられてデイブが彼らに暴言を吐く場面もありました。(プロからの助言ですが、自分の聴衆を攻撃するようなことがあれば、その時点で負けです。) しかし、私にも偏見があるので、YouTubeのコメントを確認して、私の認識が広まっているかどうかを見てみました。無神論者やデイブ側の人たちが、彼のせいで討論で気まずい思いをしたと言っているコメントが少なからず見られました。デイブは文字通り、人格攻撃と論文の題名や要旨にある単語の指摘しかしていませんでした。ジムは実際の化学を持っていました。コメント欄は、デイブ自身の仲間でさえ、これを負けと見たことを示していました。

失われた機会

実のところ、ファリーナはさまざまな科学論文について多くを断言しました ー 私たちはそのうちにそれらを議論していくつもりです。しかし、ツアーはファリーナに明確な機会を与えました。 もしその論文が、生命の重要な要素がどのようにして生じたかを説明しているのなら、それがどのようにして起こったかを示す化学反応式を板書してください、と。ファリーナはチョークを取ろうともしませんでした。彼にはできなかったのです。できたのなら、彼はきっとそうしていたでしょう。

 

討論の終わりに、ファリーナはついにチョークを手に取り、黒板に何かを書きました。それは2文字でした。「無知ではない」。無礼な意図がありましたが、生命の起源の背後にある化学の詳細を彼が説明できなかったという事実を浮き彫りにしただけだったので、裏目に出たと思います。さらに重要なのは、科学的な説明を求めるツアーの要求に答えられなかったことです。ファリーナはツアーからの挑戦に1つも答えることができませんでした。

 

 

デイブ教授が自分の主張を裏付ける化学を提示できないことは、1980年代の有名なウェンディーズの広告を思い起こさせます。その広告では、年配の女性が「ビーフはどこかしら?」と尋ね続けるのです。同様に、デイブ・ファリーナにも尋ねられるかもしれません。「化学はどこだ?」それについては、デイブ教授は当てにしてはいけません。

 

波乱の夜でしたが、それが討論からの主な収穫でした。今後の投稿でさらに詳しい分析をする予定です。