Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

ジェームズ・ツアーがデイブ教授を学校へ連れて行く: ファリーナはツアーの合理的な質問に答えようとしない

This is the Japanese translation of this site.

 

ケイシー・ラスキン
2023/5/25 11:27

 

私たちは現在、ライス大学のジェームズ・ツアー教授と教育系YouTuberの「デイブ教授」ファリーナによる、生命の起源(OOL)の研究者たちがどのように生命が発生したかについて「無知」であるかどうかについてのオンライン討論を分析しています。以前の投稿で私は、非専門家が技術的な討論においてどちらの論議が優れているかを評価することがいかに難しくなり得るかを議論しました。ありがたいことに、ツアーとファリーナの討論は、2人の討論者の修辞的スタイルの観察のみに基づいて、どちらが優勢かを非専門家がどのように判断できるかの理想的な例証を提供しています。注目すべき3つの指標は以下の通りです。

  1. ツアーは科学に焦点を当て、ファリーナは人格攻撃に焦点を当てた。
  2. ツアーは合理的な科学的課題を提示し、ファリーナはそれに答えることを拒否した。
  3. ファリーナは子供じみた嫌がらせ、権威に訴える論証、引用ブラフに大きく依拠していた。

1つ目の要素については前回の投稿で扱ったので、ここでは2つ目の指標について議論しましょう。

合理的な質問をかわす

冒頭陳述の後、各討論者は相手に様々な質問をする機会が与えられました。ツアーは科学に焦点を当て、ファリーナに単純に、黒板に来るように、そして生物学の5つの重要な側面を現実的なプレバイオティクスの条件下で産み出せる化学を示すように求めました。すなわち、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、多糖類、特定された情報、そして機能的な細胞です。

 

どちらについても、ファリーナはそうすることを拒否しました。彼はツアーの質問に答えようとしませんでした。チョークを取ろうともせず、黒板に触れようともしませんでした。彼はパワーポイントの発表資料や用意した書類の束 (電子的、あるいはそれ以外) を手放そうとしませんでした。

 

対照的に、ツアーの修辞は効果的でした。彼は黒板に5つの要素を列挙しました。彼は化学反応を描き出し、ファリーナに来てそれがどのように起こるかを説明するように招きました。そして各質問の最後に、ファリーナが黒板に来て聴衆に化学を説明することを拒否した後、ツアーは質問の横に「無知」と書きました。別の文脈では、これは厳しく見えたかもしれませんが、この夜の表向きの質問が、生命がどのように生じたかについて生命の起源の研究者たちが「無知」であるかどうかというものであったことからすると、十分に公平であると思われました。

「無知ではない」・・・本当か?

討論の最後に、ファリーナはついに黒板に何かを書きました。それは、「Not Clueless (無知ではない)」の2文字でした。これは言うまでもなく、科学的な説明についてのツアーの要求に答えてはいませんでした。ファリーナは明らかに答えを知らなかったので、ツアーが挙げた課題に1つも答えることができませんでした。そして彼が答えを知らなかったのはOOLの理論家が答えを知らないからです。

 

これは、ファリーナに科学的論議が何もなかったと言っているのではありません。実際、ファリーナはまさしく、かなりの数の科学論文に訴えていました。しかしそれらは彼の主張を支持するものではありませんでした。これは引用ブラフと呼ばれる手法で、次回に議論する予定です。