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2023/12/11 14:02
週末のハヌッカの夕食会で、インテリジェントデザインを多少知っている男性に会いました。その話になったとき、彼はスティーブン・メイヤーを「陰険だ」と批判しました。なぜでしょうか?というのも、彼が言うには、「メイヤーは明らかにIDが神を指し示していると信じているのに、そのことを表に出さず、直接的に言おうとしない」からです。ははは!どうやら私の新しい知人は、メイヤー博士の最新刊『Return of the God Hypothesis: Three Scientific Discoveries That Reveal the Mind Behind the Universe』に出会っていなかったようです。彼にそのことを話して、翌日に1冊手渡せたことを嬉しく思います。
『Young Heretics』のポッドキャストでメイヤーへの興味深いインタビューを聴いていたとき、そのことに思いを馳せました。ホストのスペンサー・クラヴァンは、彼自身とても興味深い人物で、科学を愛する古典学者であり、挑戦的なアイディアを考慮することに寛容です。彼は『Return of the God Hypothesis』を 「今世紀の必読書の1つ」と呼んでいます。彼とメイヤーは、数世紀にわたる科学の歴史を概観します。彼らは、19世紀半ばにダーウィン的唯物論によって敵対的に掌握されるまでは、インテリジェントデザインが自然と宇宙についての既定の理解であったと観察しています。その時以来の生物学と宇宙論における新たな発見によって、科学は自然を通して働く目的という失われたアイディアを取り戻しつつあります。
そして、私たちの文化にとってはちょうど良い時です。メイヤーがハーバード教育学大学院の新しい研究を引用して述べているように、若年成人は「意味と目的」の感覚の喪失と結びついた不安と憂鬱に悩まされ、精神衛生上の危機に陥っています。多分、宇宙そのものに意味と目的の証拠があると知ることが、心理学者ヴィクトール・フランクルの1946年の名著『夜と霧』に要約されている危機の根源に対処する助けになるでしょう。
自然の書
古典言語を専門とするクラヴァンは、洞察力のあるインタビュアーです。彼は、詩編19編にある節、「The heavens declare the glory of God, and the firmament showeth His handiwork」(訳注: この聖句の日本語訳は調べればいくらでも出てきますが、筆者がユダヤ教徒で、ユダヤ出版協会のタナッハから引用しており、その日本語版はおそらく存在しないことを考慮して、英文のままとしました) で使われている、「declare」と訳されるヘブライ語の動詞が、「本、書」を意味する「セーフェル」と語根を共有していることを指摘しています。自然の書は、その著者を証ししているのです。また、「cosmology (宇宙論)」の語源であるギリシャ語のコスモスは、「命令する」「指示する」という意味の動詞から来ています。つまり、宇宙の起源を研究することにより、単なる心ない物質的過程ではなく、究極的にはその秩序の背後にある目的を持った精神が適切な仕方で解明されるのです。
これは、メイヤーとクラヴァンによる素晴らしい対談です。クラヴァンの近著は『How to Save the West: Ancient Wisdom for 5 Modern Crises』です。『Apple Podcasts』またはこちらのエピソードサイトでお聴きください。