Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

「役立ずの骨」?ネイサン・レンツがスチュアート・バージェスの足首に噛みつく

This is the Japanese translation of this site.

 

デイヴィッド・クリンホファー

2023/3/28 6:35

 

もし人体における「貧弱なデザイン」が、多くの進化論者が同意するように、無誘導かつ無目的の進化の証拠であるなら、独創的なデザインはそれに反する証拠でなければなりません。言い換えれば、それは誘導された、目的のある進化、別名インテリジェントデザインの証拠でなければなりません。生物学者のネイサン・レンツは、最適でないとされるデザインについて一冊の本『人体、なんでそうなった? 余分な骨、使えない遺伝子、あえて危険を冒す脳』[訳注: 原著名は「Human Errors: A Panorama of Our Glitches, from Pointless Bones to Broken Genes」です。]を書きました。彼のターゲットの一つは足首ですが、私は、生物工学者のスチュアート・バージェスが、ビデオや講義、『BIO-Complexity』の論文において、この素晴らしい関節についての彼の不満を見事に取り除いていることに、彼がいつ返答するのか、あるいは返答するつもりだろうかと思っていました。バージェスが指摘するように、この本のタイトルは「Lents's Errors」とすべきだったでしょう。

ようやく来ました

ついに、レンツが自分のブログと『Panda's Thumb』で簡潔な返答を出したようです。返答というよりも、鳴き声のようです。

 

彼の返答は8つの番号付きの段落からなり、そのうちの5つは『BIO-Complexity』についての不満です (そのうちの8番目は、ジャーナルのタイトルにハイフンが含まれているという事実についてです!)。足首の件では、レンツは、『Panda's Thumb』ブログの仲間のある投稿者を引用しています。

 

この論文自体は、単純に人間の足首の構造と機能の要約で、まとめると、足首は信じられないほど複雑で、その果たすところにおいて優れている (私たち全員が経験する痛みや捻挫にもかかわらず)、ということです。どういうわけか、これが進化論に反対し、インテリジェントデザインを支持する証拠として提示されるのです。[強調追加]

 

そして、

 

バージェスは、人間の足首の構造と機能を良く説明していますが、何らかの理由で、その機能が進化したのではなく、意図的にデザインされたものであることの証拠としています。人間の身体は実に印象的であり、それは私が『人体、なんでそうなった?』の中で繰り返し述べたことですが、同時に、過去の長い進化の豊富な証拠を内包しています。それには、私の意見では、進化的過程の限界および他の動物との共有祖先に照らした場合にのみ理解できる、最適でない機能デザインの例が含まれます。

 

「どういうわけか」?「何らかの理由で」?繰り返しますが、レンツ自身の言葉にあるように、「最適でない機能デザイン」が「進化過程と他の動物との共有祖先」の「豊富な証拠」を提供するのであれば、人間の足首にあるような最適で独創的なデザインは、ずっと容易にインテリジェントデザインに「照らした場合に理解できる」、IDの強い証拠を提供することになります。

決して反駁ではない

レンツは著書の中で、「ヒトの足首も、手首と同じように混みあった骨に苦しめられている。足首には七つの骨があるのだが、その大半は役立たずだ」と書いています。これらは、レンツの本の書名で標榜されている「役立たず」とされているはずの骨の一部です。このバージェスのビデオを見るか、『BIO-Complexity』にある彼の論文を読めば、この断言がレンツの側の重大な学問的失敗であることがわかるでしょう。そしてそれは、レンツ教授が指導的代弁者の役割を求めている、「貧弱なデザイン」に基づく進化についての大きな論議を代表するものです。工学的な観点からすると、足首の骨は、その複雑で機能的な芸術性において、「役立たず」からはかけ離れています。レンツは決してバージェスに反駁していません。反駁できるなら、そうすると思います。貧弱なのはレンツです。ご覧ください。

 

 

バージェスの論議についてのブライアン・ミラーのコメントはこちら、ケイシー・ラスキンのコメントはこちらをご覧ください。また、システムエンジニアのスティーヴ・ラウフマンと医師のハワード・グリックスマンによる新刊『Your Designed Body』もお見逃しなく。