Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

竜脚類恐竜の長い首 — ネオダーウィニズムとインテリジェントデザインのどちらによるものか?

This is the Japanese translation of this site.

 

ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ

2023/6/28 9:47

 

編集部注: 読者の皆さんに、遺伝学者ウォルフ・エッケハルト-レーニヒの新しい論文「A Brief Note on the Multiple Independent Origins of the Long Necks in Sauropod Dinosaurs: Neo-Darwinism or Intelligent Design?」をお届けできることを嬉しく思います。以下はその論文の概要です。

 

一部の構造がいかに複雑であるかを考えると、収斂は深く興味をそそる謎である。一部の科学者は、自然選択や突然変異のような指向性の無い過程が、同じ複雑な構造に異なる時期に何度も出くわすことに懐疑的である。
— メイヤー、ミニッチ、マネーメーカー、ネルソン、ゼールケ1

 

さて、ネオダーウィニズムにさらなる大きな問題を投げかけているのは、まさにその収斂現象である。ランダムな突然変異の選択を通して、完全に「適応した」器官や特性が一度だけ出現することがほとんど説明できないとすれば、類似した器官が複数回形成されることは、ネオダーウィニズム的解釈をさらに曖昧にするからである。
— ヘニング・カーレ2

概要

ランダムな突然変異の選択による複雑な収斂現象は、「深く興味をそそる謎」であり、「ネオ・ダーウィニズムにさらなる大きな問題を投げかけて」います。なぜなら、「複雑な解決策が一度進化することがとてもありえないのであれば、『収斂進化』はそのありえなさをさらに悪化させるだけ」だからです。対照的に、「我々が知っていることは、・・・知性はある問題への解決策を採り、それを異なる状況下で何度も適用することができる」ということです (本文中の参考文献をご覧ください)。私は、非常に首の長い竜脚類恐竜の例を (デミック、2023年によれば少なくとも36属のうちから) 20属選び、以下の記事で示し、議論しました。

 

本稿で言及し、示した竜脚類恐竜の9科に分布する20属の発生年代。5つの属と4つの属がほぼ同時に発生したことに注意していただきたいと思います。そして「ほぼすべてがまさしく独立して生じました」(デミック、レーニヒへの2023年6月26日のメール)。本稿 (2023年6月20日) 用にローランド・スロウィク (ドイツ、ディーツェンバッハ) が作成した図。

 

今日では、竜脚類恐竜の巧妙に入り組んだ長い首 (およびそれに対応して微細調整された体の解剖学的構造) の起源は、ランダムな突然変異の選択によって35回以上互いに独立して生じたと仮定されています。そのような変化が、ランダムまたは偶然の、あるいは行き当たりばったりのDNA突然変異の自然選択によって起こったということのありえなさは、またしてもほとんど想像を絶するほど増大しつつあります。こうして、ネオダーウィン的進化のありえなさは、事実上計り知れないものとなります。ダーウィンの友人たちは、このような反論にどう反応するのでしょうか?

 

そうです、彼らは自分たちの進化的世界観が神聖にして冒すべからざる、揺るぎなく、反駁不可能であることを前提とします。それから彼らは、そのような洗練された特徴の起源はとても簡単で、まったく単純なものに違いなく、生物の領域ではほとんどどこでも、互いに独立して何十回であろうと進化できると論じます3。私は、マイヤーとサルビニ-プラウエンのある論文でこの「説明」に最初に出会いました。私のコメント: そのような素朴さには脱帽です。

IDとネオダーウィニズムの比較

この質問にデムスキーの「説明フィルター」を適用すると、次のような答えが得られます。

  1. 法則: 規定されたいかなる生態学的条件下においても、長い首を必然的に生み出す法則は存在しない。
  2. 極めてありそうにない: 満たされる。すなわち、偶然は除外される。
  3. 特定性: 満たされる。

ネオダーウィニズムとインテリジェントデザインの理論を比較すると、後者の方が間違いなく優れた説明であることがわかります。

 

続きは、「A Brief Note on the Multiple Independent Origins of the Long Necks in Sauropod Dinosaurs: Neo-Darwinism or Intelligent Design?」をお読みください。

注釈

  1. Meyer, S. C., Nelson, P. A., Moneymaker, J., Minnich, S., Seelke, R. (2009; Second Edition 2013) Explore Evolution: The Arguments for and Against Neo-Darwinism. Ossining, NY: Hill House Publishers. 48.
  2. Kahle, H. (1999) Evolution: Irrweg moderner Naturwissenschaft? (4th. ed.) Bielefeld, DE: E. Mindt. 99.
  3. 補遺の長大な実例のリストをご覧ください。