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2023/6/16 14:57
編集部注: 読者の皆さんに、遺伝学者ウォルフ・エッケハルト-レーニヒの新しい論文「Origin and Evolution of the Rhinos (Family Rhinocerotidae): What Do We Really Know?」をお届けできることを嬉しく思います。以下はその論文のアブストラクトです。
アフリカのサバンナに生息する四角い唇のケラトテリウム・シマム [訳注: シロサイのことです。] を含むサイの中には、体重が3トンを超えるものもおり、アフリカゾウに次いで最大の陸上哺乳類となっています。サイ科の広範な改訂の後、現在有効とされているのは21属ほどです。しかし、そのほとんどはもはや存在しません。今も現存するのはわずか4属です。
動物界で最も優美あるいは優雅な生き物というわけではないとしても、サイ上科は非常に豊富な化石記録1だけでなく、印象的な解剖学的・生理学的特徴も多く、研究対象として魅力的なグループです。
興味深いことに、地質学的な時間表によると、過去と現在の形態の多くは、何百万年もの間、同時期に生息していました。また、サイ上科のすべての科と属は、化石記録に突然現れます。ダーウィン的な予想に反して、これらはどれも、一連の「限りなく小さな変化」、「限りなくわずかな変化」、「目に見えないほどの細かい歩み」によって他につながっているのではありません。それゆえ、化石記録は、古生物学者であり指導的なサイの研究者である著名な進化生物学者ドナルド・R・プロセロの「サイ上科の進化の全体的なパターンについて最も印象的なことは、その停滞である」という発言と完全に一致しています。種のレベルでさえ、彼は「サイ上科における漸進的な変化のある程度限定的な実例は実証され得るが、圧倒的なパターンは、安定的な1つの種が長期にわたって測定可能な変化を示さないというものであり、エルドリッジとグールドの予言 (1972年) と一致している」と述べています2。
では、彼らの起源と進化について、本当のところ何が分かっているのでしょうか?サイ科の一連の化石全体は、サイ (テレタケラス) に始まり、サイで終わります。ランダムまたは偶然、あるいはでたらめなDNA突然変異による自然選択という視点は、以下に示すように、ミクロ進化を除いて、多くの科学的理由から排除することができます。インテリジェントデザインは確実に、科学的に優れた説明です。
注釈
- 『Paleobiology Database』(PBDB)(2023) によると、サイ上科は「収蔵数 (合計2419)」、サイ科のみでは「収蔵数 (合計1892)」です。比較のためにゾウ科を見てみましょう。ゾウ科は「優れた」「非常に完全」な化石記録を示し、「膨大な量の化石骨」を陳列していますが、「収蔵数 (合計1316)」です。(PBDBの数字はすべて2023年6月10日検索。) ゾウの化石記録については、こちらもご覧ください。http://www.weloennig.de/ElephantEvolution.Critique.pdf
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