Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

『ニューヨークタイムズ』におけるデザイン検出 — 科学的詐欺の論点

This is the Japanese translation of this site.

 

ポール・ネルソン
2022/11/3 13:37

 

微生物学者のエリザベス・ビクが、『ニューヨークタイムズ』に 「Science Has a Nasty Photoshopping Problem」という記事を書いています。その記事で例証されていることは、ビル・デムスキーの「特定性」と「小さな確率」という対になった概念の、解析用カニばさみの2本の脚としての役割を示すのに、特に有用です。そのカニばさみがあるパターンを挟むとき、知的因果関係が独特の仕方で示唆されます。

 

ビク博士が切り分けた重複画像、例えば電気泳動ゲルのブロットや 細菌の顕微鏡写真などは、それぞれが小さな確率のパターンを提示しています。しかし、独立していると推定されるサンプルでその同じパターンが再現されると、特定性というカニばさみの脚が問題となっているパターンをつかみます。重複したそれぞれの画像が、同じ小さな確率で元の画像あるいは別の画像を特定するときのみ、今度はそれらの小さな確率の積を取らなければなりません。デザインが示唆されます。すなわち、少なくとも1つの知性による、故意の、指示された、意図的な行動です。

デムスキ―の解析用カニばさみの「再発見」

2022年11月のこの瞬間、私にとってとても魅力的なのは、リー・クローニンとサラ・ウォーカー、そして彼らの共同研究者たちによる、アセンブリ理論プロジェクトにおけるこの解析用カニばさみの独自の「再発見」です。ここに、数日前のクローニンのツイッターアカウントからの画面キャプチャーがあります。

 

[訳注: 日本語に訳すと、「アセンブリ理論は盗用を定量化します」]

 

アセンブリ理論チームのモットーは「コピー数を数える」です。なぜ、あるいはどのようにして、ビクが特定したインチキ画像が科学的詐欺の代表だと確信できるのでしょうか?重複画像が捕捉された後、なぜこれほど多くの論文が撤回されたのでしょうか?

 

「コピー数を数える」のです。あるいは、ビル・デムスキーの定式化を使うと (結局のところ、ビルはアセンブリ理論プロジェクトより25年近く前 (1998年) にケンブリッジ大学出版局の単行書でそこに到達していました)、小さな確率の特定されたパターンはデザインによって引き起こされるのであって、無方向性の物理的過程によってではないということです。

 

ところで、f-爆弾で申し訳ないのですが、マーティン・スコセッシ監督の映画『カジノ』のこちらのクリップをご覧ください。1番目の大きなスロットマシンの払い戻しが2番目を、それら2つの払い戻しが3番目を、それぞれのケースにおける小さな確率と解析的に結びついたときに特定します。 ロバート・デ・ニーロ (カジノのボス、サム・ロススティーン役) は、イカサマ (デザイン) が関わっていると判断するための、「絶対確実な方法がある」と言います。「奴らは勝った」。

 

 

コピー数を数えるのです。