Japanese Translation of EVOLUTION NEWS & SCIENCE TODAY

https://evolutionnews.org/ の記事を日本語に翻訳します。

ネオダーウィニズムと人類の起源のビッグバン

This is the Japanese translation of this site.

 

ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ

2020/2/25 5:11

 

法学教授のフィリップ・E・ジョンソン1は、進化論、ネオダーウィニズム2、インテリジェントデザインについて書くのは「ちょっと苦手」ではないかと尋ねられたとき、次のような興味深い答えを述べました。この答えは、古人類学者ではないものの、人間の起源に興味を持っていても古人類学者ではないすべての読者や研究者にとっても大きな意味を持ちます。

 

そうですね、私が苦手なのであれば、チャールズ・ダーウィンもまた、苦手だったに違いありません。というのも、彼の教育は医学と神学だった3からですが、彼は実際には非常に優れた科学者であり、独学で学んだ、当時の他の人々と同様に紳士的なアマチュアだったのです。近代地質学の父であるチャールズ・ライエルは弁護士でした。しかし、今日のダーウィン進化論の特徴は、それが一般的な哲学的概念であり、多くの異なる科学分野をつなぐものであるということです。つまり、分子生物学者は化石の専門家である古生物学者を頼りにしていますし、その逆もまた然りです。そして彼らは皆遺伝学者に頼っており、これらの科学者グループは、それぞれ得意とするところの外ではジェネラリストにすぎず、他の人と同じように素人です。つまり、進化論には本当の専門家がいないのです。ジェネラリストの領域なのです。

 

ジョンソンは、「遺伝学の父」と呼ばれるアウグスティノ会の修道士グレゴール・メンデル4や、現在に至るまでの生物学における多くの人々5についても言及することができたはずです。ジョンソンのさらなる発言は、一般の読者だけでなく、哲学者、科学者、その他の研究者にとっても、より重要な意味を持ちます。

 

もう一つ、アウトサイダーについて言うと、ダーウィニズムの偉大な権威たちは、最初の頃のチャールズ・ダーウィンやT・H・ハクスリーから、一世代前のドブジャンスキー、シンプソン、ジュリアン・ハクスリーを経て、今日のスティーブン・ジェイ・グールドやリチャード・ドーキンスなどに至るまで、その誰もが一般大衆向けに本を書いています。彼らは一般の人々に向けて本を書いていますが、誰一人として「この証拠はあなたには到達できない。あなたには理解できないから、理解しようとしないでください」と言ったことはありませんでした。実際、すべての本の暗黙の前提は、「簡単に理解でき、偏見や無知の全くない人ならば、明らかに真実であることが分かる」というものでした。そこで私は、自分がこれらの本の読者になったつもりで、著者に反論し、彼らが見落としていたことを説明しています。実際、彼らの本には説得力がありません。なぜなら、彼らは研究の最後に論証したと主張する点を最初に仮定しているからです。つまり、思考の欠陥があるのです....。[強調追加]6

 

簡単に言えば、支配的な理論の支持者は、私たちは皆、その理論に同意する限り、その理論を完全に把握できるほど十分に知的であることは間違いないと言うのです。しかし、その理論の基本信条に関して何らかの批判的な疑問を抱いたり、理論がほとんど間違っているという結論を出したりすると、私たちは全く資格のないアウトサイダーになってしまいます。この方法をジョンソン自身に当てはめて、ある進化論者はウィキペディアにこう書きました。「生物学の正式な経歴を持っていないにもかかわらず、彼は前提条件や議論に洞察を加えることができると感じた。」7とはいえ、知的なアウトサイダーが率直に、苦労して議論をチェックし、根本的な疑問や反論を提起した場合は、真剣に受け止められるべきでしょう。

 

そこで、ネオダーウィニズムという自己矛盾した物差しを捨てて、理論を再評価してみましょう。特に、人間の起源に関するいくつかの重要なポイントをチェックし、調査してみましょう。

進化論の主流理論

「進化の総合理論」または「現代総合論」とも呼ばれる今日の進化論の主流理論、ネオダーウィニズムによれば、人類は絶滅した類人猿から徐々に進化してきたといいます。この過程は、「表現型にわずかな、あるいは目に見えないほどの影響」(現代総合論の立役者の一人であるマイヤーの言葉) を伴う突然変異のほぼ無限の配列の自然選択によって、または表現型的には、まさにダーウィンが1859年から1882年にかけて定式化した理論の通り、「無数のわずかな変異」、「極めてわずかな変異」、「限りなく小さな遺伝的変異」によって生じたものです。8

 

この理論の重要なポイント、つまり、「the same yesterday, and today and forever」9である理論の要点、核心、本質 — 全能の自然選択と組み合わせた漸進主義10 — は、強調しすぎることはありません。そこで引き続き指摘したいのは、ダーウィンが同様に「限りなく小さな変化」、「限りなくわずかな変異」、「ゆっくりとした程度」の選択によって、種 (そして実際にはすべての生命体) の起源を想像したことです。そこで彼は、「微細な変種を分けるよりも大きくない段階」、「目に見えないほど微細な段階」、「目に見えないほど微細な段階的変化」を想像し、「なぜならば、自然淘汰はただわずかな連続的変異を利用することによってのみ作用するからである。自然は決して大きな突然の飛躍をせず、緩慢ではあるが短く確実な歩みでもって進まなければならないのである」、あるいは「(種間の) 移行は、私の理論によれば、無数の小さな段階的変化によってのみ達成される」11 (強調追加) と述べています。現在のネオダーウィニストも事実上同じことを言っています。12

 

では、ヒトに至ると想定される進化の過程で、どれだけの移行リンクが必要なのでしょうか。ヒトと類人猿の最後の共通祖先がいたと規定される、地質学的時間で約1,700万年前から、実際に、そして歴史的に存在していなければならないものはいくつあるのでしょうか。13

 

さて、支配的な理論に基づけば、間違いなく何百万にもなります!ダーウィン自身が『起源』の中で述べた (今でも完全に現代的な) 言葉によれば 、「かつて地球上に存在した中間的な変種の数は、実に膨大であったに違いない」、そして「すべての生きている種と絶滅した種の間の中間的、過渡的なリンクの数は、想像を絶するほど大きかったに違いない」とのことです。そして、これらの何百万ものリンクのうち、いくつかの思わせぶりで代表的なものが、下記の人気のある画像14によって示されています (小さな違いはありますがほぼ世界中で提示されています)。これは欠陥のある風刺画ですが、それでも何も知らない読者に人類の段階的な起源が漸進的に変化していることを視覚的に伝えるには十分だと考えられます。

 

 

しかし、この理論が避けて通れないのは、当然のことながら、「実に膨大な」「想像を絶するほど大きい」数の移行リンクは想定される連続体にのみ存在したのでなく、絶滅した側の枝にも無限の数の中間リンクが存在したはずだということです。ダーウィンの『種の起源』(1859年、116-117ページ) では、このことは下記の図によってほのめかされているだけです。

 

 

とはいえ、このプロパガンダじみた過度の単純化は、ジョージ・ワシントン大学のバーナード・ウッド教授 (人類起源論) が「幻想」と名付けた、この象徴的なイメージの持つ基本的な科学的欠陥や誤解に比べれば、ほぼ無視することができます。

 

シリアルのパックの裏や高価な科学機器の広告など、あらゆるところで見かける人類の進化についての大衆的なイメージがある。画像の左には猿がいて — ・・・右には人間がおり・・・その間には、より人間に近い姿が次々と描かれている・・・我々の、猿から人間への進歩は、とてもスムーズで整然としているように見える。それは専門家でさえ手放したくないほど魅惑的なイメージだ。しかし、それは幻想なのである。15

漸進主義の幻想

上記のイコンを注意深く分析し、科学的に検証すると、実際にはいくつかのレベルで幻想であることがわかります。

 

第一に、定向進化論、つまり「生物は何らかの内部メカニズムや『駆動力』によって、ある目標 (目的) に向かって一定の方向に進化する生来の傾向を持っているという生物学的仮説」16(この概念は、現代統合説のすべての主唱者によって断固として否定されている) が含意するところは別として、突然変異と選択による進化というネオダーウィニズムの前提条件のもとでも、人間の起源について本質的に想定されている漸進的な過程を文書化し、証明することはできていないことを指摘しようと思います。これは、莫大な努力と多額の資金を費やしたにもかかわらずです。それどころか、過去約150年の間に古人類学によって発見されたことは、スムーズでも整然としてもいないことがわかりました。このことは、今日の指導的な古人類学者 (一般的には「インサイダー」とされる) による、次のような明確な発言によって簡潔に示されています。

 

イアン・タッターソル (1971年から2010年までニューヨークのアメリカ自然史博物館の教授兼人類学部門長、現在は名誉学芸員):

 

私たちは現在わかっている中で最も近い類縁と、頭蓋や首から下の骨格の多くの特徴、脳の成長における重要な特徴、そしてほぼ間違いなく脳組織内部の重大な特徴においても異なっている。こうした違いは桁違いに規模が大きい。少なくとも人間の目には、霊長目のほとんどの種は、彼らの近縁種と大差ないように見える。違いは主に、被毛の色や耳の大きさといった外見の特徴、あるいは単に声の出し方だけであることが多く、骨格の構造差も小さくなりがちだ。それとは対照的に、絶滅した近縁種の記録が乏しいことを考慮してもなお、ホモ・サピエンスは特異であり、ほかに例を見ない存在だと考えられる。それでいてその特異な解剖学的構造と能力を獲得したのは、きわめて最近のことであるらしい。身体的な意味でも知的な意味でも、私たちが長い時間をかけて徐々に、本質的に今の私たちになったことを示す証拠は明らかに何もない。[強調追加]17

 

前述のバーナード・ウッド:

 

過去50年間のあらゆる化石証拠と分析技術をもってしても、ホモ属の起源についての説得力のある仮説は依然としてつかめない。18

 

ジェフリー・H・シュワルツ (ピッツバーグ大学人類学教授、世界芸術科学アカデミー元会長):

 

外反母趾が減少するのと同時に、類人猿のような特徴が減少し、現代人のような特徴が増加するという一連の中間的な形態の化石が見つかると期待すべきではない。19

 

ジョン・D・ホークス教授、キース・ハンリー教授、イ・サンヒ (李相僖) 教授、ミルフォード・ウォルポフ教授 (大学と学術的地位については脚注をご覧ください20):

 

・・・明確に新種 (ホモ・サピエンス) につながるような、初期のアウストラロピテクス類の集団における一連の漸進的な変化はなく、アウストラロピテクス類の種で明らかに移行期にあるものもない。30年間、ハビリス種はまさにそのような移行的な分類群であり、アウストラロピテクスからハビリスを経て後のホモ属の種につながると解釈されてきたので、これは予想外の発言に思えるかもしれない。

 

我々は、他の多くの研究者と同様、解剖学的証拠から、初期のH. サピエンスは、事実上骨格の要素のすべてと行動の残滓のすべてにおいて、初期および同時代のアウストラロピテクス類21とは著しく、劇的に異なっていたことを示していると解釈している。

 

・・・我々の解釈では、これらの変化は突発的で相互に関連しており、親となるアウストラロピテクス類の種から小集団が孤立したために生じたボトルネックを反映している。この小さな集団では、ドリフトと選択の組み合わせにより対立遺伝子の頻度が急激に変化し、適応複合体が根本的に変化した (ライト、1942年)、つまり遺伝的革命である (メイヤー、1954年; テンプルトン、1980年)。[強調追加]

 

他のドキュメントについては、古生物学者のギュンター・ベヒリー (2017年から2019年)22、生物学者のクリストファー・ループとジョン・サンフォード (2019年)23の優れた科学的解説をご覧ください。

人類の起源のビッグバン?

上記の引用の要点を繰り返すと、強調したいのは

  1. 「違いは桁違いに規模が大きい」
  2. 「ホモ・サピエンスは特異であり、ほかに例を見ない存在だと考えられる」
  3. 「身体的な意味でも知的な意味でも、私たちが長い時間をかけて徐々に、本質的に今の私たちになったことを示す証拠は明らかに何もない」
  4. 「その特異な解剖学的構造と能力を獲得したのは、きわめて最近のことであるらしい」
  5. 「ホモ属の起源についての説得力のある仮説は依然としてつかめない」
  6. 「外反母趾が減少するのと同時に、類人猿のような特徴が減少し、現代人のような特徴が増加するという一連の中間的な形態の化石が見つかると期待すべきではない」
  7. 「明確に新種 (ホモ・サピエンス) につながるような、初期のアウストラロピテクス類の集団における一連の漸進的な変化はなく、アウストラロピテクス類の種で明らかに移行期にあるものもない」
  8. 「・・・事実上骨格のすべての要素と行動のすべての痕跡において、初期のH. サピエンスが初期かつ同時代の[共存していた]アウストラロピテクス類とは著しく劇的に異なっていた・・・」
  9. 「我々の解釈では、これらの変化は突発的で相互に関連しており」「遺伝的革命である」

進化生物学者はさらに、人類の起源を「爆発」や「突然の進化的出現」と呼んでいます。24すると、ミシガン大学の社会調査研究所広報責任者で広報首席代表であるダイアン・スワンブローの、「人類進化のビッグバン理論」25というコメントにも納得がいきます。

 

しかし、多くの進化生物学者が使っている語彙は、一般的/普通の言葉遣いとは一致しないことがあることに留意する必要があります。例えば、「ごく最近」という言葉は、10万年以上前のことを意味することがあります。そうであっても、上記で引用した進化論的古人類学者の発言は、創造論者や (私の知る限り) インテリジェントデザインの仮説を示唆するものではないので、人間の突然の出現という用語は、よりいっそう明確なものとなっています。したがってこれらの研究者は、古生物学的・解剖学的な事実と知見だけで、漸進主義とは厳然として合致しない語彙を選択したと思われます。

 

その一方で、人間と類人猿の間の類似性にほぼ全面的に焦点を合わせ、問題となっている類人猿のようなリンクと人間との間の大きな違いを見落としたがる著者がさらに多数いることは疑いの余地がありません。彼らは、あたかも両者の間に目立った区別や相違点がほとんどないかのように語ることさえあります。

 

しかし、古人類学者のジョナサン・M・マークスは明確かつ説得力のある言葉を述べています。

 

結局、人間と猿を見分けるのはそれほど難しいことではない。歩いているのも、話しているのも、汗をかいているのも、祈っているのも、建築しているのも、読んでいるのも、取引しているのも、泣いているのも、踊っているのも、書いているのも、料理しているのも、冗談を言っているのも、仕事をしているのも、飾っているのも、髭を剃っているのも、車を運転しているのも、サッカーをしているのも、人間である。文字通り、頭のてっぺん (ゴリラと違って毛が伸び続ける) から足の指先 (最も頑丈な足の指は使向かい合わせにできない) まで、何を見ればいいのかを知っていれば、人間の部分と猿の部分を簡単に見分けられる。目の白さ、犬歯の小ささ、気化熱損失、腕の短さと脚の長さ、胸、膝、そしてもちろん、認知的なコミュニケーション能力、舌と喉の生産的な解剖学的構造などは、すべて動かぬ証拠である。26

 

そして、次のような点を強調しているアン・ゲイジャーの言葉を続けることができるでしょう (マークスが述べたことと重なる部分もありますが、別の視点から書かれており、他の重要な見解も加えられています)。

 

私たちはモテットを書き、宇宙に行くための方程式を計算し、月へ飛ぶことについてのジャズソングを作り、7歳にしてそれを歌い、火星のテラフォームを計画し (そんなことをするチンパンジーはいません!)、ずっと前に死んだ人のギリシャ演劇を研究しています。

 

私たちは、他の人が作った音声入力ソフトを使っていますが、それは私たちが言ったことをほとんど詩的に解釈することもあります。実際、詩的すぎて何が言いたかったのかわからなくなることもあります。チンパンジーはそんなことはしません。

 

私たちは信じられないような都市を作ります。私たちは、動物が互いに行えることをはるかに超えた恐ろしいことをします。私たちには言語があります。素晴らしく、驚異的で、油断できない贈り物です。私たちには音楽があります。力強く、輝かしく、危険な贈り物です。そして私たちには芸術があります。美しく、超越的で、痛みを伴う贈り物です。これらの贈り物はすべて、動物は持っていないものです。量的にだけでなく質的にも異なっており、進化可能なものをはるかに超えています。27

 

イアン・タッターソルによると、人類の起源のビッグバンと呼ばれてきた理由は、恐らく「DNAレベルのむしろマイナーな構造の改変によって引き起こされた」「大きな発達の再編が起きた短期間の出来事」だったからです。この仮説に対する私の答えは下記のとおりです。

 

それでも、「...DNAレベルのむしろマイナーな構造の改変」というのは、現在わかっている限りでは、人間とチンパンジーを区別する (1065個のうち) 約696個の新しい特徴に相当する起源としては、かなり不満足な提案であるように思われます。オランウータンとは711個、ゴリラとは680個、テナガザルとは948個です。これは人間の「絶滅した近縁種」と仮定される動物の祖先とは解剖学的特徴やその他の (「特異であり、ほかに例を見ない」) 特徴の相違が同じ程度であることを前提としており、人間とその最も近い従兄弟とされるチンパンジーとの間のDNAレベルでの相違が15.6%で、実際の数字では、ゲノム全体を構成する約30億塩基対のうち、4億5千万塩基対以上が異なっていることには触れていません。28

 

この仮説には、マークスとゲイジャーが上記で言及したさらに多くの点は含まれていません。 (1809年のラマルクに始まって) 2世紀以上にわたる唯物論的な推測がなされた結果、現在に至っているのです。これらの仮説には、主流のネオダーウィニズムとは別に、新ラマルキズム (ジャブロンカ)、断続平衡 (グールドとエルドレッジ)、中立進化 (木村)、選択のない進化 (リマ・デ・ファリア)、サイバネティック進化 (シュミット)、トランスポゾンによる進化 (マクリントック)、跳躍進化 (ゴールドシュミット) などが含まれています。しかし、いずれも一般的な種の起源、特に人類の起源について満足のいく説明をしていません。そこで疑問が生じるでしょう。なぜインテリジェントデザインを理論に含めることが許されないのでしょうか? (下記を参照してください)

人間は「計画されていなかった」- 科学か幻想か?

第二に、上に示したダーウィン的イコンが持つ多くの示唆の一つに、人間は計画されていなかったという考えがあります。これは、「無が理由もなくすべてを作り、非生命から理由もなく生命を作り、目的があると思っているが目的がない肉のロボットを理由もなく作った」という唯物論の大前提に多少合致しています。29

 

あるいは、古生物学における現代総合論を確立したジョージ・ゲイロード・シンプソンが力説したように、

 

人間は、人間を念頭に置いていなかった目的のない物質的な過程の結果である。人間は計画されたものではなかった。人間は物質の状態であり、生命の形態であり、動物の一つであり、霊長目の一種である・・・。人間は確かに進化の目標ではなかったし、進化には明らかに目標がなかった。人間は全く計画のない働きにおいて、計画されていなかった存在である。30

 

さて、ここで疑問が生じるかもしれません。シンプソンは — 今日の進化生物学者の大多数も同様ですが — このようなことをどうやって知ったのでしょうか?また、このような発言をどうやって科学的に検証できるのでしょうか?スティーブン・ジェイ・グールドをはじめとする生物学者の言葉を借りれば、進化の過程は「まったく予測もつかないし二度と繰り返されることもない」31ものです。私が理解する限り、人間の起源を「目的のない物質的な過程」と主張することは、厳密な科学的検証可能性を全く超えているように思えます。あるいはもっと強い言い方をすれば、それは本質的に検証できず、反証できず、定量化できない理論の疑わしい部分に過ぎないように見えます。その理論の中では、「偶然」(ランダムな突然変異から歴史的な偶発性まで) が重要な位置を占めています。グールドの要点を強調すると、その教育構造の不可欠な部分として、前提となる主な出来事や結果 (マクロ進化) が第一に再現不可能であることと、将来のマクロ進化が予測不可能であることが含まれています。そのため、この理論は科学の域を大きく逸脱しています。この理論は結局、唯物論的世界観の魅惑的な蜃気楼を構成するに過ぎず、何ら実体を伴わないだけでなく、例えば「一組の夫婦が人類の起源となることは可能か」といった生物学・哲学の本質的問題から真実を求める人々の目をそらすのに便利です。32

ランダム性とは関係ない?

第三に、ネオダーウィン進化論の支持者の中には、自分たちの理論にとって偶然性が飽くまでも重要であることを否定するという厄介な傾向があります。例えば、リチャード・ドーキンスはこうコメントしています。

 

進化とランダム性が関係しているという馬鹿げた考えはどこから来たのだろうか?・・・「進化とは、ランダムで無方向性の力 (が生物の世界を生み出した) という証明されていない信念を指す」という記述は、それ自体が証明されていないだけでなく、馬鹿げている。理性的な人なら、ランダムな力が生物の世界を生み出すと信じられるはずがない。33

 

彼は上に引用した最初の文の後で、「自然選択による進化の理論には、突然変異というランダムな要素がある」と認めています。しかし、彼はこの告白を、「進化論の中で最も重要な部分は、自然選択という非ランダムなものである」と言って、軽視しようとしています。

 

すると、まず疑問に思うのは、自然選択は本当にランダム性と関係ないのかということかもしれません。テオドシウス・ドブジャンスキーは、著書『遺伝学と種の起源』(しばしば現代総合論の起源と成長の結晶点とみなされる) の中で次のようにコメントしています。

 

ダーウィンは、自然選択が生物の恐ろしいまでに大きな繁殖力の直接的な結果であることを見事に示している。菌類のLycoperdon bovistaは1つの個体で7×1011個の胞子を作り、Sisymbrium sophiaとNicotiana tabacumはそれぞれ73万個と36万個の種子を作る [蘭のCycnochesは子房あたり375万個、つまり1株あたり約30個の花が咲く場合は1億1253万個の種子を作る]。サケは1シーズンに2800万個の卵を産み [タラは650万個、ターボットは900万個]、アメリカカキは1回の産卵で1億1400万個の卵を産む。繁殖形態が最も遅い種でさえ、個体数をほぼ一定に保つためには生き残れる数よりも多くの子を産む。産み出された個体の大部分が死滅することは間違いない。もし、集団が環境に適応した遺伝的な型とそうでない型の混合物で構成されているならば、後者よりも前者の方がより多く生き残ることが期待される。現代の言葉で言えば、生存者の中には、祖先よりも特定の遺伝子や染色体構造の保因者が多く存在することを意味する・・・。34 [角括弧内の種を追加]。

 

しかし、特に1950年代以降、現代総合論に従わなかったクエノ、テトリー、ショーヴィンなどのフランスの生物学者は、このような推論に対して (リティンスキーによると) 次のような反論をしています。

 

アオガエルの12万個の受精卵のうち、生き残るのは2匹だけである。12万個のうちのこの2匹のカエルは、最も適したものであったために自然に選択されたと結論づけるのか、あるいは、クエノが言ったように、自然選択は何も選ばない盲目的な死亡率にすぎないと結論づけるのか。35

 

私はある百科事典の記事の中で、Lycoperdonの7000億個の胞子や、アメリカカキの1億1400万個×産卵期数の卵、サケの2800万個の卵などについても、同様の疑問が生じるのではないかとコメントしました。ソロモン王は紀元前1000年頃、「I returned, and saw under the sun, that the race is not to the swift, nor the battle to the strong, […] but time and chance happeneth to all of them」(ジェームズ王欽定訳、1611年) と書いています。

 

さらに、何百万、何十億の中からわずかな個体だけが生き残って繁殖するのであれば、本当に適者がそうなるはずだとは信じがたいものがあります。大きく異なる能力や異なる環境条件は、発生の異なる段階で現れます。捕食者と被食者の隠れ場所やその間の距離、ビオトープや地理的環境の地域差、気象条件や微小気候など、すべてが無限に変化するパラメータのレパートリーに属しています。すべての個体や種の生活には、偶然や事故、偶発的な出来事が大きな意味を持ちます。さらに、定義により非遺伝性である一時変異の効果は、「表現型にわずかな、あるいは目に見えない影響」しか与えない突然変異の効果、つまりネオダーウィニズム学派が自然選択と進化のために最も強く支持している類の突然変異の効果よりも、はるかに強力かもしれません。膨大な数の子孫と様々な環境パラメータの絶え間ない変化に直面すると、突然変異体や組み換え体の中の非常に稀な「適者」の代わりに、平均的なものが生き残って繁殖する可能性がはるかに高いと思われます。

 

それで、自然選択にも偶然性やランダム性の要素が強く存在することに疑いの余地はあるでしょうか?

 

実際、この結論は集団遺伝学によって裏付けられています。このようなわずかな現象のほとんどは、自然選択ではほとんど認識されない中立的な範囲の遺伝的差異に属しています。集団遺伝学によれば、1%の選択的有利性を持つ突然変異体であっても、集団の中で広まるチャンスを得るためには、互いに独立して少なくとも50回は発生しなければなりません。

 

さらに、自然選択における生存は、明らかに生物のすべての構造や器官の機能性に基づいています。ウサギはより速く走り、ライオンはより遠くに飛び、シマウマは肉食動物をよりよく感知し、ワシはより遠くの獲物を見つけ、チンパンジーは同種の動物よりも効果的に反応するということです。なぜでしょうか?ネオダーウィニズムの説によれば、突然変異という偶然の出来事が、それまでに生まれたすべての構造と新たに得られた改良点を必要に応じて身に着けさせたからです。これらはすべて、「無数のわずかな変異」、「極めてわずかな変異」、「限りなく小さな遺伝的変異」による連続的な進化の過程で起こると仮定されています。このように、偶然の出来事が進化のすべてを決定しています。すなわち、すべての構造の形態と機能が、生存競争における自然選択を支配しており、それゆえに植物や動物の全系統を決定しています。

 

ノーベル賞受賞者のジャック・モノーが、「進化という奇跡的な構築物の根底には、純粋に単なる偶然、すなわち絶対的に自由であるが、本質は盲目的である偶然があるだけである」36と断言し、現代総合論を特徴づけたのは正しいことでした。そしてドーキンスは、「理性的な人なら、ランダムな力が生物の世界を生み出すと信じられるはずがない」と言いましたが、これは全く正しいことです。

ヒトの進化の時間枠

第四に、数え切れないほど議論した私の経験では、ネオダーウィニズムの対話者に彼らの理論では説明できない一連の生物学的事実を提示すると、いらいらした科学者は (あるいは誰であろうと)、最終的に膨大な地質学的な時間に訴えます。「でも、何百万年という時間を考えてください。その時間枠では、突然変異と選択によって、今の理論では説明できないあらゆることが可能だったのです」。

 

しかしサンフォードらは、これまでに提案されたどの時間枠でも、突然変異と自然選択によって類人猿がヒトに変わるには、間違いなく短すぎることを示しています。

 

5つのヌクレオチドからなる列を確立するには、平均で20億年が必要だった。我々は、突然変異率が高く、適合性の利点が強く、そして集団サイズが大きいほど、待機時間が短くなることを発見した。しかし、実現可能な最も寛容なパラメータ設定を用いても、この種の集団において特定のヌクレオチド列を確立するのに必要な待機時間は、一貫して法外なものであった・・・。

 

後続の論文の中には批判的なものもある。しかしそれらの論文でも、ヒト族の1万人の集団の中でたった2つの特定の共依存性突然変異を確立するには、1億年を超える待機時間が必要であることを示している (考察参照)。つまり、待機時間が深刻な問題となり、マクロ進化の制限因子となりうることにはほとんど議論の余地がない37

 

したがって、数百個必要となる調整された突然変異は、ランダムな突然変異誘発の時間枠が数十億年あっても発生しないでしょう。

接続リンクの誤謬

第五に、世界中のほぼすべての大きな科学博物館では、ホモ・エレクトス、ホモ・ハビリス、アウストラロピテクス・アファレンシス (「ルーシー」)、アルディピテクス・ラミドゥス、オロリン・トゥゲンシスなど、絶滅した類人猿と人類の間の一連の接続リンクが展示されています。このような仮定のリンクについての簡潔な概要はレーニヒ (2019) をご覧ください38。そこに含まれる一連の論文や書籍の参考文献は、(最近の一般的な慣行のように) 単純に進化論やネオダーウィニズムが種の起源についての最終的な真理であると科学的な代替案なしに前提とすることはしていません。それどころか、これらの著作は関連する詳細を批判的に論じており、一般的に議論の余地のない科学的事実と唱えられるこれらのリンクとされているものに当てはめられる進化論的シナリオを支持できないことを詳細に示しています。

 

さて、一般に進化生物学者、特に古人類学者は、人間の起源について様々な系統樹を作成しています。しかし、これらの系統樹は、基本的な疑問点において明らかに矛盾しており (研究者たちはすべての化石についてのより多くの疑問点の存在を正直に認めており、それらに対して彼らの進化スキーマの中で科学的に検証可能な確実な位置を割り当てることができていません)、現在与えられている答えの不十分さを示しています。このような矛盾した系統の詳細については、「The Evolution of Man: What do We Really Know? Testing the Theories of Gradualism, Saltationism and Intelligent Design」をご覧ください。

ヒトとチンパンジーのDNA同一性は98.5パーセント?

ヒトとチンパンジーのDNAが約98.5%の同一性を示しているという主張は、とっくの昔に否定されているにもかかわらず、いまだに多くの論文や書籍で紹介されています。ロンドン大学クイーン・メアリー校の進化ゲノミクス教授であるリチャード・バッグスは、現在の状況を明確に示しています。彼は、「2018年の今日、データは何を語っているのか、そしてそれを一般の人々に適切な仕方で説明するにはどうすればよいのだろうか?」と問いかけています。答えは重要です。「チンパンジーのゲノムと一対一のオーソロジーを持っていることが確実なヒトゲノムの割合は合計84.4%」(「最小下限値」) 39であり、すなわち4億5000万個以上の差異があります (30億塩基対の15%=4億5000万)。また、「類人猿と人類の間には、DNA配列を超えた重大な差異があることが分かってきた。それらには、差次的ヌクレオソーム形成、3次元DNA構造、DNAメチル化、転写、RNAスプライシング、RNAエディティング、タンパク質翻訳、タンパク質グリコシレーションなど、多くのエピジェネティックなシステムが含まれる40」。

「古人類学者を動かすもの」

カナダ・レスブリッジ大学の進化論的古人類学者であり哲学者でもあるリチャード・G・デライルは、「The Deceiving Search for 'Missing Links' in Human Evolution, 1860-2010: Do Paleoanthropologists Always Work in the Best Interests of Their Discipline?」という記事の中で、一連の心惹かれる見解を発表しています。「古人類学者の心を動かすものは何か」という小見出しにあるいくつかの点を読者に紹介したいと思います。41

 

彼はこれを「古人類学の共通の慣習、すなわち、自分の発見が現生人類への直接の進化的リンクである可能性が高いと主張することと、(必要であれば) 他の標本をこの立場から追い出すことの二重戦略」と呼んでいます。

 

なぜそうするのでしょうか?科学的な名声がかかっているからです。「間違いなく、『ミッシングリンク』と主張されるものの発見は、『進化の行き詰まり』と思われる標本の発見よりも注目を集める。実際、自分の専門分野の枠を超えて認められることを追求するのは、科学的努力の共通の特徴であり、古人類学もその一つである。」

 

メディアの注目は最も重要です。「例えば、ラジオやテレビ、ドキュメンタリー番組、大衆科学雑誌、準大衆書籍、そして影響力のある学術雑誌やジャーナルが、新たな「ミッシングリンク」の発見を発表するイベントを取り上げる可能性がある。世間の注目を集めるために、科学的なメッセージを歪めてしまうリスクを冒してでも、そうするのである。」(これらの記述については、元記事のいくつかの参考文献をご覧ください。)

 

資金調達の必要性も一役買っています。「ミッシングリンクを扱うような重要な発見が関係すると、資金調達機関は通常、より寛大になる。」彼は続けています。「残念なことに、資金源がますます限られてきているため、資金提供者は助成する研究プロジェクトの潜在的な影響を考慮することを強いられる。その結果、既知の化石記録に新たな標本を追加するよりも、特にそれが進化の行き詰まりを裏付けるだけのものであるなら、ミッシングリンクの探索の方が本質的に魅力的なものとなる」。

 

他の点も記事では議論されています。「要約すると、(1) 人類の進化を研究する科学者はしばしば、名声、メディアの注目、資金、幸運 (他にも理由はいくつかあるが) など、科学以外の動機に動かされ、(2) その原因の多くは、科学的・認識的な厳密さよりも、科学の社会学にある。・・・ 発見者自身がおそらく疑っている通り、多くが間違っているにもかかわらず、ミッシングリンクを見つけたと繰り返し主張することはトラブルを招き、古人類学の厳密さと科学的成熟度の欠如を明らかにしている」。

インテリジェントデザインの論拠

このテーマについては、ここ数十年の間に一連の包括的な書籍や記事が出版されています。著者にはアックス、ベーエ、ベセル、デムスキー、デントン、ジョンソン、レイソーラ、レーニヒ、メイヤー、モアランド他 (編)、リマイン、サンフォード、シェラー、セウェル、スウィフト、ウェルズなどで、他にもたくさんいます。この記事で私ができることは、いくつかのヒントを与え、読者に上記の著者たちの出版物を参照するように促すことだけです。これらの出版物は、Googleで簡単に見つけることができます (普通はそれぞれの著者の名前と「インテリジェントデザイン」を検索するだけです)42

 

とはいえ、細胞生理学者のジークフリート・シュトルッガーの見解を付け加えることができるでしょう。「細胞は地球上でもっとも完璧な、 [おそらくギガバイトからテラバイトの範囲以上の豊富な情報を含む、明示的かつ (多くの場合) 還元不能な複雑性を特徴とする巧妙で複雑な生理学的プロセスの定常的ネットワークにおける、時空間的に正確に一致した何千もの遺伝子機能、遺伝子相互作用、カスケード、経路からなる] サイバネティック・システム43である。人類の技術による自動化は、細胞に比べれば、人間が原理的にバイオテクノロジーに到達するための原始的な始まりに過ぎない44」。

 

考えてみてください。意識的な行動、想像力、知覚、知性、叡智、知恵、心理的な概念、霊性、精神は、「原始の始まり」の時点ですでに絶対に必要でした。生命の「きわめて美しく驚嘆すべき終わりなき形態」46の無限に複雑なサイバネティック・システムの起源45には、デザインへの推論がどれほど必要でしょうか。もちろんこれには、生物学における明示的かつ還元不能なほど複雑な構造47もすべて含まれます。

 

漸進主義は幻想です。突然変異と選択を比較検討した結果、不十分であることがわかりました。提案された進化の時間枠はすべて、課題を満たすには短すぎます。想定されるリンクのほぼすべてについての矛盾した系統樹と正反対の解釈は、「過去50年間のあらゆる化石証拠と分析技術をもってしても、ホモ属の起源についての説得力のある仮説は依然としてつかめない」ことを示しています。私は「ホモ属の進化的な起源について・・・は依然としてつかめない」と付け加えましょう。チンパンジーとヒトのDNAが98.5%同一であるというのは、プロパガンダとして効果的な妄想であることが明らかになりました。そしてこれは、「人類の進化を研究する科学者はしばしば、名声、メディアの注目、資金、幸運 (他にも理由はいくつかあるが) など、科学以外の動機に動かされる」という事実とは別の話です。

 

証拠は圧倒的です。その証拠は、人間の独自性だけでなく、DNA、RNA、細胞や組織系から、器官や調整された器官ネットワークへと完璧に微細調整され、生物や種全体、そしてバイオ圏へと統合される、すべての生物学的レベルで相乗的に組織された構造の驚異的な複雑さを示し、逆に言うなら、それらに必要な特定性と還元不能性を生み出す膨大な量の情報の起源を必要とすることを示しています。以上のことから、教条主義的ではない読者が、今後の科学研究においてインテリジェントデザイン理論を真剣に考慮することを願っています。

脚注:

  1. フィリップ・E・ジョンソン: 1940年6月18日~2019年11月2日、カリフォルニア大学バークレー校ボールトホール法学大学院の教授 (1967年から2000年まで教員、その後名誉教授)。
  2. 「ネオダーウィニズム」という言葉の用法や展開については、http://www.weloennig.de/BegriffNeodarwinismus.htmlをご覧ください。http://www.weloennig.de/PlantGalls.pdf の1ページ脚注もご覧ください。より最近の例については、例えばデニス・ノーブルが2020年に書いた https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780128160534000213 や、Google Scholar (https://scholar.google.de/) で「Neo-Darwinism 2020 and/or since 2016」または別の時を指定して、多くの実例を確認できます。
  3. 「...このこと (アウトサイダーであること) は、おそらくダーウィンにも言える (ヴケティツ、2015年) のではないだろうか。彼はエジンバラ大学医学部で2年間学んだ後中退して聖職者になることを決意し、必要な学士号 (イングランド国教会でのキャリアに備えるための第一歩) を取得するため、ケンブリッジ大学クライスツ・カレッジに入学した。」 ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ、「Mendel’s paper on the laws of heredity (1866): Solving the enigma of the most famous ‘sleeping beauty’ in Science.」ELS (2017年3月、2ページ)。要旨は、https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/9780470015902.a0026823 をご覧ください。
  4. ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ、「Mendel’s paper on the laws of heredity (1866): Solving the enigma of the most famous ‘sleeping beauty’ in Science.」ELS (2017年3月、2ページ) をもう一度ご覧ください。要旨は、https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/9780470015902.a0026823 をご覧ください。
  5. このトピックについての包括的な書籍としては、ハーマンとディートリヒ: 『Outsider Scientists. Routes to Innovation in Biology』(シカゴ: University of Chicago Press、2013年) を参照のこと。https://www.press.uchicago.edu/ucp/books/book/chicago/O/bo16643152.html
  6. 「Focus on Darwinism — An Interview with Phillip E. Johnson」https://www.youtube.com/watch?v=yc4Pz_f4OPo (2014年8月13日投稿) アウトサイダーに関するダーウィニストの方法論についての独立した分析は、レーニヒ http://www.weloennig.de/mendel06.htm (1998年と2001年) をご覧ください。
  7. https://en.wikipedia.org/wiki/Phillip_E._Johnson (2019年12月3日検索、強調追加)
  8. ダーウィンからの引用について、全参考文献は http://darwin-online.org.uk/ をご覧ください。
  9. ヘブル人への手紙 13:8; ジェームズ王欽定訳、1611年: https://books.google.de/books?redir_esc=y&hl=de&id=SF1CAQAAMAAJ&q
  10. ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ、「Evolution by Natural Selection — Unlimited and Omnipotent?"」 http://www.weloennig.de/OmnipotentImpotentNaturalSelection.pdf (2018年) および、ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ (2016年)、「On the Limits of Natural Selection」http://www.weloennig.de/jfterrorchipmunks.pdfをご覧ください。
  11. 再度 http://darwin-online.org.uk/ をご覧ください。
  12. ウォルフ-エッケハルト・レーニヒのドキュメント、「The evolution of man: What do we really know? Testing theories of gradualism, saltationism and intelligent design.」http://www.weloennig.de/HumanEvolution.pdf をご覧ください。
  13. ヒト亜科とオランウータン亜科が分岐したと想定される年代には様々な数字が与えられています。1400万年前から1800万年前とするのは、例えば https://en.wikipedia.org/wiki/Orangutan%E2%80%93human_last_common_ancestor (2019年12月31日検索)、700万年前から1000万年前とするのは、https://www.britannica.com/science/human-evolution/Background-and-beginnings-in-the-Miocene ただし、後者の資料は、ヒト族とゴリラ族の分岐の仮説についてのみ言及しているようです。
  14. https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c2/Human_evolution_scheme.svg/1024px-Human_evolution_scheme.svg.png?uselang=de (作者: ホセ-マニュエル・ベニトス) https://latentparadigm.wordpress.com/2016/12/12/neo-lamarckian-confusion-as-a-weak-attack-on-nativism/ のコメントもご覧ください。下のイラストは、https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/Origin_of_Species.svg
  15. バーナード・ウッド、「Who are we?」New Scientist 176 2366: 44-47ページ。 2002年10月26日。https://www.newscientist.com/article/mg17623665-300-who-are-we/
  16. Wikipedia「Orthogenesis」(2020年1月12日検索)
  17. イアン・タッターソル『Masters of the Planet: The Search for our Human Origins』(ニューヨーク: パルグレイブ・マクミラン、2012年、ニューヨーク: セントマーチンズグリフィン、2013年)、207ページ (邦訳: 『ヒトの起源を探して 言語能力と認知能力が現代人類を誕生させた』、河合信和/大槻敦子訳、原書房、2016年、293ページ)。
  18. Wood, B. (2014) Human evolution: Fifty years after Homo habilis. Nature (London). 508 (7494), 31-33. 
  19. ジェフリー・H・シュワルツ『Sudden Origins. Fossils, Genes, and the Emergence of Species』 (ニューヨーク: ジョン・ワイリー・アンド・サンズ、1999年)、378ページ。ジェフリー・H・シュワルツ編、『Rethinking Human Evolution』 (マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ工科大学 2018年) もご覧ください。シュワルツ (1999年) の仮説を批判的に論じたものとしては、スティーブン・C・メイヤー (2013/2014年): 『Darwin's Doubt』317-321ページをご覧ください。
  20. ジョン・D・ホークス: ウィスコンシン大学マディソン校人類学准教授、キース・ハンリー: ニューメキシコ大学准教授・学科長、イ・サンヒ (李相僖): カリフォルニア大学リバーサイド校人類学教授、ミルフォード・ウォルポフ: ミシガン大学人類学教授、人類学博物館
  21. しかし、「同時代のアウストラロピテクス類」については、クリストファー・ループとジョン・サンフォード『Contested Bones』(ニューヨーク州キャナンデーグア14424: FMS Publications、2019年初版、第2版 [改訂増補]) 第11章「Coexistence Australopith & Man」をご覧ください。
  22. ギュンター・ベヒリー: https://evolutionnews.org/ をご確認ください。2019年9月6日までに、ベヒリーによる人類の起源についての8つの寄稿がすべて掲載されています。
  23. クリストファー・ループ、ジョン・サンフォード『Contested Bones』(ニューヨーク州キャナンデーグア14424: FMS Publications、2019年初版、第2版 [改訂増補])。絶妙な科学的分析とは別に、ループとサンフォードによって特定の宗教的な考えが (まれに、また簡潔にですが) 示唆されたり、取り上げられたりすることがあり (「我々の個人的な視点」、351-353ページ)、私はこのレベルでは部分的にしか著者たちに従うことはできず、しかもいくつかの基本的な点で彼らに反論しなければならないことを述べておきます。これは本稿で一部触れているように、ダーウィニストの著者の唯物論的な宗教 (religion) についても言えることです (「re-ligio」: 仮定に縛られていること)。この点については、http://www.weloennig.de/HumanEvolution.pdf (2019年) 33ページをご覧ください。簡潔に言えば、私は彼らに従うことはありませんが、彼らの異なる世界観を尊重します。
  24. 参考文献は、J・P・モーランド他 (編)『Theistic Evolution』 (イリノイ州ウィートン: Crossway、2017年) 14章、437-473ページ「Missing transitions: Human origins and the fossil record」。
  25. http://ns.umich.edu/Releases/2000/Jan00/r011000b.html
  26. J・マークス, 「What is the viewpoint of hemoglobin, and does it matter?」、『History and Philosophy of the Life Sciences』、 31(2):241-62、246ページ、2009年。
  27. https://evolutionnews.org/2019/01/on-being-human-a-reflection/
  28. http://www.weloennig.de/HumanEvolution.pdf を再度ご覧ください (該当箇所は10-11ページです)。
  29. マイケル・エグナー、「Atheism Is a Catastrophe for Science」、 https://evolutionnews.org/2016/09/atheism_is_a_ca/ (2016年9月)。
  30. リチャード・ウェイカート、『The Death of Humanity and The Case for Life』(ワシントン特別区およびニューヨーク州: Regnary Faith、2016年) 「Introduction」からの引用です。シンプソンは1967年の改訂版の295、345ページでも同様のことを述べています。
  31. スティーブン・ジェイ・グールド、『Wonderful Life. The Burgess Shale and the Nature of History』(ニューヨーク州およびロンドン: W.W. Norton & Company、1989年)。ペーパーバックは1990年。(邦訳: 『ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語』、渡辺政隆訳、早川書房、1993年、12ページ)
  32. Hossjer, O. & Gauger, A. (2019) A Single-Couple Human Origin is Possible. BIO-complexity. 2019 (1). https://bio-complexity.org/ojs/index.php/main/article/view/BIO-C.2019.1/BIO-C.2019.1 もご覧ください。
  33. リチャード・ドーキンス、『The Alabama Insert』。ジェームズ・T・ブラッドリー、ジェイ・ラマール編集、『Charles Darwin: A Celebration of his Life and Legacy』からの抜粋。
  34. Dobzhansky, T. (1937) Genetics and the origin of species. New York: Columbia University Press.
  35. Z・リティンスキー (1961年)。「Should we burn Darwin?」、『Science Digest』、51巻 (1961年): 61-63ページ。
  36. ジャック・モノー、『Chance and Necessity』(ニューヨーク州: Vintage Books、1972年) 112ページ (邦訳: 『偶然と必然―現代生物学の思想的問いかけ』、渡辺格/村上光彦訳、みすず書房、1972年)。下記をご覧ください: https://monoskop.org/images/9/99/Monod_Jacques_Chance_and_Necessity.pdf
  37. Sanford, J., Brewer, W., Smith, F., & Baumgardner, J. (2015) The waiting time problem in a model hominin population. Theoretical biology and medical modelling. 12 (1), 18. 1-22.
  38. ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ、「The Evolution of Man: What do We Really Know? Testing theories of Gradualism, Saltationism and Intelligent Design」(2019年、70ページ)。 http://www.weloennig.de/HumanEvolution.pdf
  39. https://discourse.biologos.org/t/human-chimp-genome-similarity/38409/6 さらに詳細は、http://richardbuggs.com/index.php/2018/07/14/how-similar-are-human-and-chimpanzee-genomes/ (2019年12月7日検索)
  40. クリストファー・ループ、ジョン・サンフォード『Contested Bones』(ニューヨーク州キャナンデーグア14424: FMS Publications、2019年初版、第2版 [改訂増補]、311ページ)。
  41. https://azpdf.tips/rethinking-human-evolution-pdf-free.html の文章。(2019年12月7日検索)
  42. ここでは、生物学界では現在少数派であるインテリジェントデザインを支持する著者を数人だけ、「私のような偏見のない」立場から列挙しました。もちろん、この理論を批判する人もたくさんいます。
  43. テクノロジーと生物におけるサイバネティック・システムの主な同一性については、ウォルフ-エッケハルト・レーニヒ、『Auge widerlegt Zufalls-Evolution』 (ケルン: Naturwissenschaftlicher Verlag Köln、1989年) 、「Die Entstehung des Auges」章をご覧ください。http://www.weloennig.de/AuIEnt.html
  44. ジークフリート・シュトルッガー: 『Botanik』(フランクフルト・アム・マイン: Das Fischer Lexikon. Fischer-Taschenbuch-Verlag、1962年)。
  45. 生命の起源に関わる問題の深さについては、例えばジェームズ・ツアー、「Time out, an appeal to the OOL research community」4巻4号、2019年7月: https://inference-review.com/article/time-out をご覧ください。この筆者による生命の起源のトピックに関するいくつかのさらなる批判的な記事については、https://inference-review.com/author/james-tour をご覧ください。
  46. ダーウィン: 『種の起源』の最後の文にある記述。http://darwin-online.org.uk/ をご覧ください。
  47. Behe, M.J. (2020) Darwin Devolves: The New Science About DNA That Challenges Evolution. HarperOne.