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2025/4/9 7:54
『ゲーム・オブ・スローンズ』との抱き合わせで選ばれたことが明らかな種であるダイアウルフの誇大広告的な「復活」に興奮した人は、冷たい水しぶきを浴びる覚悟をしてください。『USA Today』の「セレブ」担当記者でさえ、現実を把握したようです。「George R.R. Martin got to hold a dire wolf. Extinct animal's 'rebirth…has stirred me'」という見出しの下で、マイク・スナイダーは次のように批判を和らげました。「[マーティンは] 自分がいつか本物のダイアウルフを抱くことになるとは知らなかっただろう ― まあ、今までに産み出された中では本物に近い」。進化生物学者のニール・シュービンは、「脱絶滅会社」こと『Colossal Biosciences』の人々の主張を次のように却下しています。
These are not dire wolves: these are gray wolves with 20 edited genes. The way they are selling this is not only misleading, it doesn't do justice to the science that they've done and the applications they will pursue. https://t.co/95fWmPXG6y
— Neil Shubin (@NeilShubin) 2025年4月7日
(「これらはダイアウルフではありません。20箇所の遺伝子を編集したハイイロオオカミです。彼らがこれを売り込む方法は誤解を招くだけでなく、彼らが行った科学と彼らが追求する応用の正当な表現ではありません」。)
私は子供の頃、ロサンゼルスのラ・ブレア・タールピッツを訪れて彼らが大好きになりました。そこでは、香り高いタールから引き上げられた多くのダイアウルフの頭蓋骨 (上の画像) を見ることができます。ダイアウルフの復活、あるいは「脱絶滅」は素敵なことでしょう。しかし、これはそうではありません。1つには、私たちの同僚の進化生物学者リチャード・スタンバーグが強調しているように、編集可能な物理的ゲノムは、ハイイロオオカミであれダイアウルフであれ人間であれ、何らかの生物を記述するための全てではないからです。それとは程遠いのです。非物質的なゲノムは編集できません。そのことについては、4月28日にさらにご紹介できるでしょう。